10月28日は午前に松永小学校、お昼に藤江小学校、夕方に神村小学校を訪問させて頂きました。
それぞれの学校で取り組まれているふるさと学習について教えて頂きました。
松永小学校で中谷校長先生にお話を聞かせて頂きました。
今年はコロナの影響で予定通りに行えていませんが例年は3年生が女性会の方に教えて頂きながら下駄踊り、下駄づくりもしたことがあるそうです。コロナの影響で中止になりましたがゲタリンピックの種目のアイデアを出すことも計画していたみたいです。
4年生は地元の方に教わりながらの塩づくり、松永の塩田での塩づくりに近い状態で運動場の隅で枠を作って塩づくりを行うみたいです。
5年生は福祉の事について高齢者や施設に行って話を聞くことが出来ないのでネットで調べるみたいです。本郷川の水質調査と生態系の事も調べたりするそうです。
6年生は夢を語る、実現に向けての発表をするとの事でした。毎年尾道から6名ぐらい講師がこられて一日かけて夢の事を考える取組を行うみたいです。
松永の産業、塩と下駄はこれからどんどん発展する産業ではないけれどこの地域を形成してきた大きな歴史と産業であることは間違いないのでその事について学び、知る事で新たな産業の基盤が出来る可能性もあり、子供たちが松永の産業を誇りに思い郷土に想いをよせる学びに繋がる事を願っています。
郷土への想いを子供の頃に培うことは大変意味がある事だと話を聞きながら再確認出来ました。
藤江小学校では池澤校長先生にお話を聞かせて頂きました。
3年生は「藤江のいいとこ見つけ隊」「藤江のいいとこ発見し隊」「藤江のいいとこ発信し隊」をスローガンに各家庭や住んでいる地域の歴史や資料を調べて学校に持ってくるそうです。
藤江町は古くからの貴重な建物がいたるところに残っており日常生活に当たり前にとけこんでいるので、その建物、文化財を当たり前と思わない視点が子供たちに気付いてもらえたらいいなと思いました。
4年生は「藤江のいいとこ守り隊」
5年生は福祉の事を取組
6年生は再発見を行うとの事でした。
2050年の藤江の姿を想像する(2050年は今の子供たちが60歳を超えた時)どんな藤江になっているのだろうかと想像することが大切だと先生は話されていました。
これからの変化が激しい時代の中、どんな状況でも自ら考え判断できる子供を育てたいといった先生の想いがよく伝わりました。
想像的な思考で判断する子供を育てる事で自発的、主体性をもって、誰かのために行動をとれる子どもたちが育ってくれると感じました。
柳津小学校は金田校長先生にお話を聞かせて頂きました。
神村の地域が古事記と密接にかかわっていること事態を私は知りませんでした。
校章には八咫鏡(やたのかがみ)をモチーフにしたデザインなのも驚きました。
1年生は学校探検や昔あそびを地域の人に教えてもらい
2年生は町たんけん(公民館、警察署)等をまわる
3年生は神村調べ隊として地域にある公共施設を調べたり昔の暮らしを調べたりするそうです
4年生は羽原川の水質調査、福祉について考え
5年生は神村の稲作を手伝ったり鉦太鼓踊りを地域の人に教わったり、防災教育土砂災害を考えたりしているそうです。
子どもたちが独自で町を歩き作った防災マップと、神村のいいところの資料はとても素晴らしいと感じました。
6年生は神村の歴史文化を学ぶ
私も知りませんでしたが神村は古墳や土師器、須恵器が大量に発見されており、文化遺跡の多い街だと感じました。地域で作っている史跡巡りのマップもとても素晴らしいと感じました。
今回も色々先生方のお話を聞かせて頂き、子どもたちが地域への愛着を持つための取組がとても大切だと思いました。現在コロナの中で活動がかなり制限されてしまっている事も感じましたが、このまま何もしないわけにはいかないのでと、試行錯誤考え、取り組まれている事がよく分かりました。
近年頻発する大規模災害に向けて、防災の意識を高める活動を子どもたちの活動から地域を巻き込んで行っていくのもとても良い方法だなと感じました。
災害が起こった時に、一体どのような状態に自分たちのまちがなるのかを大人を巻き込んで考えていく事で、防災に繋がると思いましたし、災害訓練も交えて地域の歴史文化も散策することで地域の特性を理解することにつながるのではないかと感じました。