2021年3月28日
第1回有害鳥獣捕獲見学会
有害鳥獣対策の狩猟班(福山中央捕獲班)に同行させて頂きました。
集合
福山市園芸センター周辺で待ち合わせをしスタートしました。
あいにくの雨で大変な作業となりました。
柳津のリスの看板がある場所に集合
イノシシ捕獲に必ず必要な猟犬です。
とても人懐っこくてかわいい犬でした。
犬には大型と小型2種類を使用して、吠え立てて追いかける大型と
イノシシの足を止めるための少し小さい犬を使われるそうです。
まずは捕獲チームの参加者を確認してそれぞれ持ち場を決定します。
現場に入る
園芸センター近くの竹林です。
イノシシが通った跡が残っているのでここをイノシシが逃げて通る時はこの道を通ると大体の予測を立てて『待ち』をします
チームは待ち伏せをする『待ち』大勢
追いかけるチームとで分かれて作業を行います。
猟犬の首輪につけているGPSでどこの位置に今イノシシがいるのかを把握する事が出来ます。
猟犬の動きを表すGPSのマップを見ながらイノシシがどの位置にいるのかを確認します。
離れた場所に行ってしまった場合は、待っているところにいても仕方がないので移動します。
無線で仲間と連携をしながら、イノシシが向かうであろう方向に向かって先回りをし、イノシシの通り道をそれぞれが「待ち」を行います
4WDの軽自動車でないと、この日のような雨の日は、タイヤが滑って泥にはまってしまいます。
あちこちに移動して待ち伏せを行います
何時間も猟犬がイノシシを追いかけまわり、かなりの広域を走り回っていました。
ベテランのハンターの話では、これだけ広域を走れるのは若いイノシシでオスだといっていました。
メスは広域を走り廻らないし、大型のイノシシは体力的にもここまで走り回らない
この辺は長年やってこられたかたの感覚でいろいろな予測が出来るみたいです。
動画
☆動画をUPしておりましたが、不適切な場面が多々あるとのご指摘をいただきましたので削除させていただきました。
昔のように生活で山の木を活用している時は、山が手入れされ、人の住む領域が山の中に入り込んでいました。
しかし、安価な木材が海外から輸入されたり、山の手入れをする人が高齢化や、亡くなられたりしていく中で、山は荒れ果ててしまい、人獣境界線がどんどん町のほうに広がっていきました。
現在のように道でイノシシを頻繁に見かけたり、家の庭までイノシシが来るなんてことはなかったと思います。
有害鳥獣の被害は農家にとって深刻な課題です。
私は、山の資源を生活のどこかで活用する流れが出来れば山は手入れされ、資源が地域内で循環し、有害鳥獣被害も減ってきて、手入れされた森林の樹木は災害に強く、被害にあいにくい山を作っていけるのではないかと考えています。
昔の人が当たり前に行っていた地域資源を活用する生活に今の生活水準を維持したまま戻していくことが様々な問題解決につながると考えています。