福山市議会議員 田口ゆうじ コミュニティマーブル

関わる全ての人を幸せにしたいが私の理念です。多くの人が関わり合って助け合いながら共同で街をつくっています。街づくりを通じて幸せを感じれる人生を築ければこれほど素敵な事はないです。皆さんと楽しみながらいい街をつくりたいと思ってます。そんな考えの私が街に関する事、面白い取り組みなどを発信していくブログです。どうぞよろしくお願いいたします。

【市長予算説明】R3年12月

 

 

今回提出しております2021年度(令和3年度)補正予算案を始め,諸議案の御審議をお願いするに当たり,当面する市政の状況と議案の大要について御説明申し上げます。

 

新型コロナ対策

 

始めに,新型コロナ対策についてです。

 

本市では,今も新規の感染者が日々確認される状況が続いています。

冬場に向けて社会経済に日常を取り戻していくためにも,改めて基本的な感染予防対策を徹底するとともに,第6波への備えを強化することが必要です。

何よりも,医療提供体制のひっ迫だけは回避しなければなりません。

このため,酸素センターの開設に向けて引き続き県と連携してまいります。

また,患者を宿泊療養施設へ速やかに移送できる体制を整えるとともに,自宅療養者の健康観察の外部委託を進めます。

ワクチン接種の促進にも継続して取り組みます。

10月末に当初の目標としてきた市民の7割の方へのワクチン接種を終え,現在は75パーセントに近づいています。

引き続き,未接種者への接種を進め,社会全体の感染予防効果を高めていきます。

また,3回目のワクチン接種を明日から開始します。

接種対象は,2回目の接種から原則8か月以上経過した18歳以上の方であり,医療従事者から順次接種を始めていきます。

当面,個別接種のみで進めていきますが,2月からは集団接種会場も開設し,円滑な接種体制を確保していきます。

以上の感染予防対策に努めながら,日常生活や社会経済活動の回復をめざします。

 

日常生活や社会経済活動の回復

 

これまでも売上が減少した中小事業者に対する応援金による事業継続支援のほか,コロナ禍にあってもビジネスモデルの転換をめざす事業者への支援を行ってまいりました。今後は,新型コロナの影響を大きく受けている飲食店やタクシー,観光業の支援にも注力していきます。

このため,10月に開始した第一弾の経済活性化策に続いて,明日から第二弾をスタートさせます。

まず,キャッシュレス決済による消費喚起キャンペーンを1月31日までの2か月間実施します。

また,「ふくやま観光応援キャンペーン」については,先行して実施している宿泊割引に加え,交通,土産,体験に利用できるクーポン割引を開始します。

これらにより,約25億円の経済効果を見込んでいます。

加えて,先日閣議決定された国の新たな経済対策に盛り込まれた支援策についてもスピード感を持って実施し,地域経済に元気を取り戻してまいります。

 

 

福山城築城400年記念事業

 

次に,福山城築城400年記念事業についてです。

「福山城400年博-FUKUYAMA CASTLE EXPO 2022-」がいよいよスタートします。

来年1月に,スタートイベントを開催します。

築城400年応援サポーターの小和田哲男さんなど日本を代表する城郭の専門家による記念講演のほか,築城を祝って始まったとされるとんど祭りなどにより,記念すべき年の幕を開けます。

2月からは,リレーイベントが始まります。

国の重要文化財である鞆町の沼名前神社能舞台や新市町の吉備津神社本殿の修復記念行事を始め,砂留の魅力を発信する芦田町,松永,山野,沼隈,神辺などを巡回しながら,それぞれの市民企画事業と連携して記念事業を盛り上げていきます。

そして,8月には,往時の姿によみがえった福山城天守がグランドオープンの時を迎えます。

天守北側鉄板張りの復元セレモニーやライトアップに加え,28日の築城400年記念日の福山城博物館リニューアルオープン式典など,様々な祝賀イベントが予定されています。

福山城博物館には,水野勝成公や幕末に老中首座の任にあった阿部正弘公の功績を伝える資料を展示するほか,大型モニターによる「フクヤマシアター」や歴史を体験できるコーナーを設けます。

また,新たにエレベーターを設置するなど,バリアフリー化を図ります。

福山城に関する歴史的資料の収集にも併せて取り組み,誰もが福山の歴史を学び,楽しみ,親しめる施設にしていきます。

福山城の整備に当たっては,これまで,市内外の多くの皆様から多額の浄財を御寄附いただきました。

その総額は既に8億円を超え,目標の10億円に迫ろうとしています。皆様からのお気持ちをしっかりと受け止め,威容を誇ったかつての福山城の魅力を今によみがえらせ,「城があるまち福山」を市民の誇りとしていきます。

改めまして,心から感謝を申し上げます。

 

福山駅周辺の再生

 

次に,福山駅周辺の再生についてです。

駅前広場は,福山駅周辺エリアの中心に位置し,ウォーカブルなまちづくりの核となる場所です。

現在の駅前広場が整備された当時に比べ,人々の価値観や広場に求められる機能は変化しました。

人口減少社会の進行やデジタル化の進展など,社会経済情勢の変化への対応も必要です。

こうした認識に立ち,先月19日に協議会を立ち上げ,交通結節機能と都市の広場機能が融合する駅前広場の在り方についての議論をスタートさせました。駅前広場デザインシンポジウムやアンケート調査からの御意見も踏まえながら,年度内に駅前広場に求められる各機能の具体的な配置計画案を作成します。

また,三之丸町地区の再開発については,今月,北棟が着工されるなど,民間事業者による複合施設の整備が順調に進んでいます。

エフピコRiMについては,来年4月の一部エリアでのオープン,そして9月のグランドオープンに向け,今月から,まちに開かれた空間をつくり出すための改修工事が始まっています。

来月からは駅北口スクエア整備に着手するほか,駅北口の観光バス等の送迎場の移転や新モビリティサービス実証実験など,回遊性を高めるための取組も進めています。

これら福山駅周辺の再生に向けた歩みを着実に進め,若者や高齢者,障がいのある方など誰もが居心地良く過ごせる都市空間を創出していきます。

 

新年度の予算編成方針

 

先月,新年度の予算編成方針を発表しました。

 

今年度に続き,福山みらい創造ビジョンに掲げる「新型コロナウイルス感染症対策の強化」,「都市魅力の創造」,「人口減少対策の強化」の3つの柱と,これらを支える基盤である「デジタル化の推進」に取り組んでまいります。

特に,ポストコロナの新たな社会への対応やMICEの誘致を見据え,産業・地域・行政のデジタル化,福山城築城400年記念事業,そして世界バラ会議福山大会に向けた都市環境整備3か年集中対策をスピード感を持って推進するため,新たに約12億円の「みらい創造特別枠」を設けます。

また,新年度の財政見通しとして,市税が新型コロナ対策に係る軽減特例の終了や家屋の新増築・設備投資の増等による固定資産税の増加などにより今年度を上回るほか,地方交付税も基準財政需要額の増に伴い増加が見込まれることから,歳入全体では今年度を上回るものと見込んでいます。

一方,扶助費等の社会保障関係費が大きく増加するほか,人口減少対策を始め,都市インフラの整備,社会のデジタル化といった本市が直面する課題の解決や更なる成長のための基盤づくりを進めていくため,歳出全体でも今年度を上回る見込みです。

こうした見通しに立ち,持続可能な財政の維持・構築に向け,デジタル化など行政の効率化,既存財産を活用した収入の拡大,そして民間活力の活用などによる公共サービスの再構築の3つの視点からなる総合的な財源確保策に引き続き取り組んでいきます。

 

補正予算案について

 

次に,補正予算案について申し上げます。

 

この度は,一般会計を含む5会計の補正をお願いしています。

まず,新型コロナ対策としては,ワクチン接種の促進を始め,PCR検査件数の増加への対応,小中学校等の衛生用品の追加購入を行います。

また,市職員の分散勤務の更なる促進のため,本庁舎内のネットワークを無線化します。寄附金を活用し,避難所の感染症対策に必要な備蓄品を購入するほか,市民病院に生体情報監視装置等を整備します。

新型コロナ対策以外では,福山城耐震改修工事の工期延長に対応するほか,条例に基づく財政調整基金の積立て,路上喫煙制限区域の指定に伴う啓発用の看板設置などを行います。

また,この度,竹ケ端運動公園や丸之内公園の老朽化した水泳場を安全上の観点から廃止しました。

これに代わって,子どもたちが安心して水遊びができるよう,家族連れで楽しんでいただける親水施設を緑町公園内に新たに整備することといたします。

このほか,債務負担行為として,一般会計において排水機や樋門の維持運転委託を,下水道事業会計において新浜ポンプ場の改築や他のポンプ場を含めた施設運営委託を計上しています。

 

今回の補正予算額

 

以上の結果,今回の補正予算額は,一般会計では74億1,194万1千円の追加となり,全会計では80億3,394万1千円の追加となりました。

予算以外の議案としては,条例案として「福山市離島振興対策実施地域における固定資産税の課税免除に関する条例の一部改正について」など9件,その他の議案として「排水施設整備工事(上山守地区)土木請負契約締結について」など4件を提出いたしております。