福山市議会議員 田口ゆうじ コミュニティマーブル

関わる全ての人を幸せにしたいが私の理念です。多くの人が関わり合って助け合いながら共同で街をつくっています。街づくりを通じて幸せを感じれる人生を築ければこれほど素敵な事はないです。皆さんと楽しみながらいい街をつくりたいと思ってます。そんな考えの私が街に関する事、面白い取り組みなどを発信していくブログです。どうぞよろしくお願いいたします。

【江戸の分権型社会】全国市議会議長会研究フォーラムの基調講演を聞いて

みなさんこんにちは

運ぶをあきらめない!

訊くをあきらめない!

叶えるをあきらめない!

 

あきらめの悪い男

田口ゆうじです

 

本日は全国市議会議長会の研修フォーラムの基調講演で

田中優子法政大学前総長・名誉教授がお話された

「江戸時代の分権型社会」を聞いて

ひどく感動をいたしました!!

 

 

 

 

全国市議会議長会

 

全国市議会議長会

 

第16回全国市議会議長会研修フォーラムの基調講演をYouTubeで聞いて感動しました!

 

YouTube配信は令和4年3月末までしか行われないとのことで

ぜひ皆さんに聞いていただきたいと感じましたので本日は

この基調講演でお話をされた内容について触れたいと思いました。

 

 

「江戸の分権型社会」を聞いて何に感動したのか?

私が目指している循環型社会が

すでに江戸時代には実現していて

その循環型社会のしくみは

幕府がきまりや、法律のようなもので強制的にしているのではなく

人が生きていく中で必要なものを

みんなで支えあって生きている

また、捨てるものはなにもない状態で

糞や尿、灰、藁、紙など今ではごみなどで処分をするのに

お金を払って処分しているものが

江戸時代には回収する人が買い取ってくれて

それを商品として販売する仕組みが

出来ていたということです。

 

経済活動と地域活動がいい具合にバランスがとれていて

当たり前のように資源の循環が行われていることに

驚きました。

 

そして里山、奥山の活用も

とても理想的で感動しました。

 

村の単位で活動をしていて

家を建てたり、生活に必要な木材、食材などは

その地域の山、土地を使って生産していて

みんなが支えあって生きていく仕組みが出来ていたといったお話でした。

 

江戸時代になって

一時期

森林の伐採が行われ過ぎて

はげ山が増えたことによって

洪水被害が起こったりしたことで

藩のなかで

伐採の基準と

伐採した後の植林が行われるようになったとのことでした。

 

あと、ワラジは全国の人が広く利用していて

普段の生活では使わないが

遠出をするときに使うらしく

ワラジはすぐにダメになるので所々の国境などにはワラジをまとめて回収するところがあって

集まったワラジは糞尿と混ぜて肥やしにするとのことでした

 

ワラジはすべて藁で出来ているため

そのまま土に返すことが出来るのです

 

お米を作るときに出る藁はほかにも生活の中で多くの事に使われていました

みの、縄、畑にすきこんだり、床にひいたりなどなどいろいろ活用できます

 

現在の社会に当てはめて考える

 

現在の社会はコミュニティが崩壊しかかっていると感じています

 

地域組織への参加者が減ってきている

一部の人だけが地域活動を行っている

役を受けると負担が多いなど

 

以前ブログで取り上げた地域の現状

 

【地域】自治会加入率2020年 - 福山市議会議員 田口ゆうじ コミュニティマーブル

 

【広域連携】第1回びんご圏域活性化戦略会議 - 福山市議会議員 田口ゆうじ コミュニティマーブル

 

第2回福山市地域コミュニティ推進懇談会 - 福山市議会議員 田口ゆうじ コミュニティマーブル

 

地域課題は社会の変化が大きく影響しています

 

考え方が大きく変わってきている

 

個人でなんでも出来ている

多くの産業が生まれたことによってお金を払えば何でもやってもらえる

 

なので地域で助け合って生活をする感覚が薄らいでいる

 

家族と一緒に暮らすこともなくなり

核家族化が進んできました

 

代々地域に住んでいる家と

最近引っ越してきた家庭とは

その地域に対するおもいや考え方は違って当然です

 

これ自体は悪いことではないですが

このような状況に全国的になってきているので

この状況の中でも

しっかり関わっていく仕組み作りが必要だと感じます

 

江戸時代のやり方は当然現在では出来ませんが

江戸時代に行われた循環型の助け合っていく社会は

今国が目指している共生型社会を実現するためにも

必要な考え方です

 

これからスタートするのではなく

歴史に学び

先人が失敗してきたことを学び

今の時代に合った

共生型社会を築いていく必要があると強く感じています

 

その中で

仕事と社会生活は密接であり

仕事のありがたみを改めて感じました

 

日本という素晴らしい資源があふれている国に生まれ

この国の素晴らしい国民性に誇りを持っている私にとって

この国の資源

自然に寄り添った生き方

地域の人々がお互いに認め合い、支えあって生きていく社会が実現すれば

とても素晴らしいなと思います。

 

今回の基調講演を聞いて

この大きな理想を実現するために

必要な情報が盛りだくさんありましたし

カムイ伝を読んで江戸時代に実際に行われていた生活は

今後の社会にとって

とても学びになると知ることが出来ました

 

この基調講演は期間限定ですが

田中教授の本は出ているので

そちらも読んでみたいと思いました。