こちらは
生口島でごちそうの森を運営されている長光さんの考え方です。
Facebookからコピペをさせてもらってます。
多くの方にこの考え方を共有したいと思ってます。
猪の被害を無くすという事を深く考察
私は、農産物への獣害被害や事故を0にしたいと心から思っている。
「猪が畑を悪さして(掘ったり食べたり)して困ってるから罠をしかけて!」
という言葉を聞くたびに、
駆除することは、被害を防ぐこととは全く違う視点だということを知って欲しいし、もっと伝える必要も感じる。
猪は、箱罠で子どもを獲っても、子どもを獲られたらすぐ妊娠できるようになるくらいの繁殖力をもっている。獲っても、また、増える。
とはいえ、数が減らん…と、言われているけど、そんなことは無いと思う。
去年沢山獲ったので、足目は確実に減っているところはある。
里、その畑付近で生まれて育つ猪や、その畑に行く猪が減っていないだけだと思う。
仮に完全に柵をして、餌がない!となれば、猪は自然淘汰されるし、島なら、泳いで違うところに行くと思う。
被害を防ぐことを考えるなら、
『まずは園地に入らせないようにする!!』
柵なども最初のワイヤーメッシュの裏表や、固定するもの、場所、そして大事なのはメンテナンスをして、防ぐ。
メンテナンスしやすいように、なるべく小さく小さく防御。
農家さんなら3割補助も使えます。
そして、みかんの捨て場、箱罠の位置、庭木や家庭菜園の農作物などを考えて、
『その集落を餌場と認識させない』
ことが最も重要!!
島は、山と里の距離が近いので、難しい事実も知っています。
畑は山の中にあることもあり、どちらかというと、猪の生活の場に畑がある事も配慮して、““対策””をすることが大事だと思います。
私ができる事は少ないですが、できる限りお手伝いします。
専門家のお友だちも協力したいと言ってくれています!
そんな“集落”をつくっていきたいのです。
「猪が全滅してくれたらいいのに」
これもよく聞く言葉です。
しかし、猪がいなくなると、きっと災害が増えると思う。
土砂崩れ、倒木、そして、山が荒れると海が荒れる。猪が食べる虫も増え、農作物の病害虫も増えるかもしれない。
私はそう思っています。
山を歩いている時に見つける、重要な水脈、草木を元気にしたり、土圧を抜くための点穴を猪が掘ってくれる現場を目の当たりにしているからだ。
(学者の方とデータとって証明したい)
猪を獲るには労力、道具、お金が必要です。
箱罠一台3〜7万円。
獲るために何週間、何ヶ月も餌を撒いたり工夫したり。
一頭獲ったらトータル1日程費やし食べられるようにするし、(埋めたらもうちょい楽やけど)危険もある。
だったら柵などをして、入らせないことに労力を注ぐということも考えられると、私は思います!
ちなみに、私が狩猟する意味は、山を“生活の場・職場“とし、暮らしの一部にしたいから。
そして、猪や山をもっと知り、知識や技術を継承して行くことの必要性を感じるし、それらを得る事が楽しいから。
自然との付き合い、問題は、一朝一夕に解決できないということを大前提に、向き合い続ける事が、自分たちの安心安全な暮らしをつくると思っている。
怒りや憎しみ、批判からは何も産まれない。
世界の情勢に目を向けつつ、自分の足元をコツコツ固めていこう。
そう強く思う。
素晴らしい考え方です。
強く共感します。
そしてモデル地域を広島県内から作っていきたいです。