福山市議会議員 田口ゆうじ コミュニティマーブル

関わる全ての人を幸せにしたいが私の理念です。多くの人が関わり合って助け合いながら共同で街をつくっています。街づくりを通じて幸せを感じれる人生を築ければこれほど素敵な事はないです。皆さんと楽しみながらいい街をつくりたいと思ってます。そんな考えの私が街に関する事、面白い取り組みなどを発信していくブログです。どうぞよろしくお願いいたします。

【質問を振り返る】令和2年12月定例会の一般質問 初登壇!!

 

議会の一般質問は福山市ホームページで検索できます。

 

福山市議会会議録検索システム

 

検索システムに掲載されるのに3週間ぐらいかかります。

 

令和2年度12月定例会

 

 

副議長(大田祐介) 

次に,3番田口裕司議員。

 

 (3番田口裕司議員登壇)(拍手)

 

田口質問

 

◆3番(田口裕司) 誠友会の田口裕司です。

 まず初めに,このたび,福山市議会議員として5期20年間

松永地域を支えてこられました瀬良和彦先生の御指導の下

多くの皆様に御支援いただき,4月に初当選することができ

この場に立たせていただきますことに感謝申し上げるとともに

福山市西部から福山市のさらなる発展のために

微力ではありますが精進してまいりますので

どうぞよろしくお願いいたします。

それでは,一般質問に入ります。

 

子ども未来館構想

 

 最初に,子ども未来館構想についてお尋ねします。

 本年度は他施設の事例調査を行っていると伺っておりますが

この調査結果を踏まえながら,どのように今後の検討を進めようとしておられるのか

また,戦略推進マネジャーの役割も含めて

その内容の具体をお聞かせください。

 忘れられない記憶に残る体験ができる取組につなげていただき

また他の都市にはない

福山市ならではの取組にしていただきたいと切望いたします。

そのためにも,

地元企業経営者や市民の声をしっかり反映させる必要があると考えます。

今年度,科学の専門家をはじめ

市内の企業や大学,先端技術関連企業が参画する意見交換の場を立ち上げる

とのことで,大変期待をしているところであります。

 私は,機械メーカーの経営をしている中で

全国の企業経営者と交流してまいりましたが

福山の物づくり技術のすばらしさをいつも感じておりました。

先端技術やデジタル,IoT,AIなど先進的な技術に触れることも必要ですが

福山らしさは畳表,備後がすり,染色技術,鍛造など伝統的な技術

職人技が支えていると感じております。

これらの伝統と先進技術の両方が体験できる未来館を目指すべきと思いますが

市長のお考えをお聞かせください。

 持続可能な運営を実現していくには

民間主体で行う必要があると考えます。

例えば八尾市の「みせるばやお」のような

民間企業,市民が中心に運営管理を行い

運営資金も会費,協賛金で賄っている,こういった取組もございます。

これらの取組の実現に向けては

地元企業や市民が主体となって行う必要があると考えます。

民間運営について,本市のお考えをお聞かせください。

 

 

築城400年記念事業

 

 次に,福山城築城400年記念事業についてお尋ねします。

 本事業は,1622年に完成した福山城築城から

400年を契機に令和4年に行われる事業であり

目的の中に,市全体の歴史,文化資源などを再認識し

磨き上げ,その魅力を市内外に発信することとあります。

昨年度行われた水野勝成公入封400年事業の成果を踏まえ

本年度は新たな企画を加えていると伺っておりますが

現時点ではどのように検討しているのか

計画の概要をお示しください。

 また,入封400年事業のときは

福山市周辺地域の中では神辺,沼隈,内海と関わっておりましたが

松永地域について関連事業は行われておりませんでした。

築城400年事業について,松永地域も含め他の地域も関われるよう

事業の検討を準備すべきと考えますが,本市のお考えをお示しください。

 

 

 本市では,平成30年3月に策定された

福山市歴史文化基本構想がございます。

その中で,有形,無形,指定,未指定の文化財を幅広く把握し

市民,地域を主体とした専門家,民間団体,行政が連携し

社会全体で文化財の保存,活用をしていくことと掲げられております。

基本構想における文化財の保存,活用の2つの考え方

関連文化財群,歴史文化保存活用区域について,改めてお示しください。

 歴史文化保存活用区域で分けられておりますそれぞれの地区で

歴史,文化資源の磨き上げや深掘りを進めていただき

実際のまちづくりに活用していくことが理想的だと考えます

地区にどのような意識づけの取組を

行っておられますでしょうか,お示しください。

 一部の学区では,まちづくり推進委員会を中心に

史跡散策マップが作られており,大変すばらしい取組だと感心しております。

地域ごとに独自の文化,歴史があり,地域の方が力を合わせて調査し

資料として形に残していくことは

次世代につないでいくためにも重要な取組だと考えます。

また,各地域で作られている史跡散策マップを用いて

街道でストーリーがつながれば

まさに関連文化財群の取組になっていくと思われます。

 現在は,コロナ禍でマップ作りなど集まっての活動は困難と思われますので

例えば,地域の歴史,文化についての紹介動画

文化財を生かした自主制作映画などなど

SNSを活用した数分間の動画作成を学校や企業

一般にコンテスト形式で公募してみてはいかがでしょうか。

お考えがあればお聞かせください。

 ある小学校では,ふるさと学習の取組の中で

地域の史跡散策マップの見どころなど

ポイントごとにガイドを行いたいと児童の側から

提案していると仄聞いたしました。

子どもたちが生まれ育った地域の歴史を調べ

ガイドをするために勉強することは,郷土への愛着にもつながり

調べるために地域の年配の方に教えていただいたり

世代間の交流も生まれ

文化財が人と人をつなぐきっかけになると思われますが

ふるさと学習についてお考えをお示しください。

 

松永地域のまちづくり

 

 次に,松永地域のまちづくりについて質問いたします。

 福山市松永はきもの資料館について質問いたします。

 平成27年3月に寄附受納を完了し

7月より供用開始されてから令和2年で5年が経過いたしました。

本施設は,本市では初めて行政と地域住民とが協働で施設運営を行っており

本市で唯一,近隣地域9町のまちづくり推進委員会が連携し

松永地区まちづくり推進委員会連絡協議会を立ち上げ

施設の運営を行っております。

5年間の活動の成果についてお示しください。

 本施設にある履物1万3596点のうち2266点

約17%は国の重要有形民俗文化財に指定されており

この貴重な施設を財団から引き継いだことは

有意義な取組であったと評価しております。

一方で,本施設は全国で唯一の履物の資料館でありながら

その事実が全国の靴に携わる靴職人,靴のデザイナーや開発者

靴の愛好家にそれほど知られていないという課題があり

このすばらしい資料館の価値を知ってもらうには

情報発信に工夫が必要だとの声もあります。御見解をお示しください。

 また,敷地内にある旧マルヤマ商店事務所は国の登録有形文化財であり

このすばらしい建築物を人が集う場所として活用すべきと考えます。

現在の利用状況と今後の利活用について,お考えをお示しください。

 

松永クリークの活用

 

 次に,松永クリークの活用についてお尋ねします。

 松永地区は,江戸時代中期より松永湾の干拓による新田開発が進み

塩田,木製品製造などを主産業として発展いたしました。

町なかを流れる入川は,製塩用や木材の搬入,搬出

木工品の積出し路として地域の産業と市民生活に重要な役割を担ってきましたが

1960年代に入ると塩田は廃止され

運搬もトラックになり,入川の役割も大きく変わっていきました。

私が子どものときは,まだ入川を小舟で丸太を引っ張り

運搬用に使用している風景を見ることができました。

 都市化の進行により雨水流出量は増大し

度々浸水被害が発生していました。

この状況を解消するため,また水辺と空間を有効に利用するため

公共下水道事業により,浸水対策としての雨水幹線の整備と併せて

良好な水辺環境を形成するための整備を

平成6年度から下水道水緑景観モデル事業として11億円

平成10年度から水循環・再生下水道モデル事業として13億円の

合わせて約24億円の費用をかけて整備されました。

平成12年には,建設大臣賞「甦る水100選」の

下水道事業により,せせらぎなどの水環境を創造した部門に選ばれました。

 雨水配管として埋設してしまうこともできましたが

このように松永の歴史を新しく管理も行いやすい形で残したことは

大変すばらしいことだと評価しております。

 松永には,市民主体での活動としてゲタリンピックやカープヂェーがあり

代々受け継がれてきた塩崎神社例大祭などがあります。

そういった取組をされている方々と連携し

新たな展開として

これら松永地域特有の施設や松永クリークなど

公共空間の有効活用を通じた新たな地域活性化に取り組んでいくためには

地元の住民と行政が緊密に連携していくことがまずは重要と考えられます。

特に,拠点支所である松永支所の企画力や

施策の立案力がますます求められると思われます。

 支所機能の在り方は,

全市的課題としてこれまで検討されてきた経緯があると伺っております。

地域住民と行政が協力して

地域の課題解決や新たな事業につなげていくための支所機能に関して

現状認識と今後の方向性について,お考えをお聞かせください。

 

西部地区の道路整備について

 

 次に,西部地区の道路整備についてお尋ねします。

 現在工事が進んでおります

都市計画道路駅前府中線の現在の進捗状況と開通後の効果についてお示しください。

 本工事完成後,駅前府中線沿いに新たな住宅ができ

にぎわいが起こり,まちを活気づけるきっかけになると考えられます。

これまでも包括協定を結んでおり,

関わりがあったと思われますが

さらに福山大学との連携を図ることで

都市機能誘導区域,特に松永駅北口周辺の活性化を

地域と大学と行政で連携し取り組んでいく必要があると考えますが

現在の取組状況についてお示しください。

 福山西インターチェンジから

鞆への観光バスが通れる県道47号鞆松永線の慶応浜地区の整備が

計画されておられます。

 令和元年12月定例議会で我が会派の同僚議員が本線について触れており

南部エリアの活性化についての答弁をしておられますが

慶応浜地区の道路整備は

松永地域の活性化にとっても重要な場所だと考えております。

何十年も前からある計画で

地域との調整など,様々な問題があり

浮上したり頓挫したりしておりましたが

約10年前に再度計画を練り直し,計画決定し

鋭意進められているとお聞きしております。

県の事業ではございますが,現時点で本市が把握している計画の現状について

どのように把握をされているのか

市としてどのように連携をしていくのかをお示しください。

 以上。

 

市長答弁

 (枝廣直幹市長登壇)

◎市長(枝廣直幹) 田口議員の御質問にお答えいたします。

 

子ども未来館構想

 

 初めに,子ども未来館構想についてであります。

 これまで,文部科学省が所管する日本科学未来館をはじめ

特色のある科学館やデジタル技術を持つ企業,先端技術

科学の専門家を訪問し,意見交換等を行ってきました。

その結果,子ども未来館整備に向けて国や大学,科学館関係者

そして企業とのネットワークを築くことができました。

 今後は,機能等についてのアイデアを

市民をはじめ幅広く募集していくことになります。

そして,インターネット特設サイトを年内に開設したいと考えております。

その後,戦略推進マネジャー,企業,大学などが参画する研究会を立ち上げます。

戦略推進マネジャーについては

先端技術分野における専門家としての知見やネットワークを生かし

中心となって活躍していただくことを期待しています。

そして,研究会で各分野の専門家の助言を得る中で

子ども未来館のコンセプト案を年度内に取りまとめ

来年度策定する基本構想へとつなげてまいります。

 子ども未来館において本市の産業の成り立ちや

物づくり技術を伝えていくことは有意義なことであると考えますが

その具体につきましては

運営の在り方と併せて,来年度策定する基本構想の中で

整理していきたいと考えています。

 

築城400年記念事業

 

 次に,福山城築城400年記念事業については

これまでに全国城下町シンポジウムや全国藩校サミットの開催が決まっていますが

新たに2022年令和4年8月28日を福山城築城400年記念日とし

福山城博物館のリニューアルオープンを行うことに決まりました。

 なお,この日は

水野勝成公が幕府に福山城築城を報告した日とされております。

 また,来年度は,カウントダウンの年として

記念日の500日前や400日前などの

プレイベントを開催する予定であります。

 地域の取組については,入封400年での取組を踏まえ

今年度改めて全学区,町のまちづくり推進委員会に対し

築城400年に向けた意見を聞きました。

主な意見としては

はね踊り大会など入封400年で実施した事業を全市的に行ってはどうか

干拓の歴史を紹介してはどうかといった提案がありました。

松永地域からも

伝統芸能の発表や塩田など干拓関連の御提案をいただいています。

 多くの皆様に参加していただける事業内容にしてまいります。

 

 次に,歴史文化基本構想についてお尋ねがありました。

 この構想では,2つの視点で有形,無形の文化財の価値を捉えています。

1つは,関連文化財群として

街道ともてなし文化など16のテーマやストーリーにまとめ

教育や観光振興などに活用するというものであります。

そしてもう一つは,歴史,文化を生かしたまちづくりにつなげる観点から

文化財が集まる一定の範囲を9つのモデル区域として

歴史文化保存活用区域を設定しています。

 この保存活用区域において

地域が主体となって歴史,文化資源を地域の活性化につなげていくために

本市としては,文化資源の保存整備や講演会

見学会,出前講座などに現在取り組んでいます。

 

 次に,地域の歴史,文化の発信についてであります。

 市民の皆様が地域の歴史,文化資源の価値や魅力に触れることは

地域への愛着や誇りにつながる意義あるものであります。

そのため,築城400年記念事業で取り組んでいる

地域の歴史・文化事業と連携をし

本市の様々な歴史,文化を紹介した動画の作成などを通じて

広く市内外に発信をしてまいります。

 

松永はきもの資料館

 

 次は,松永はきもの資料館の施設運営についてのお尋ねであります。

 2015年平成27年7月に開館し

今年6月末までの5年間で延べ

4249人の地域の方々に施設運営のボランティアとして参加いただいてきました。

この間,約13万5000人が来場されました。

施設運営における協働の取組は全国的に評価され

自治体総合フェア2019において

第11回協働まちづくり表彰の優秀賞を受賞いたしました。

 しかし,国の重要有形民俗文化財を数多く有する

日本で唯一の履物資料館としての魅力を十分に伝えきれていない課題もあります。

このため,市のホームページやSNSを活用した情報発信に加え

今年度は新たに東京で行われた日本の靴150年記念イベント会場で

資料館の紹介を行いました。

 今後は,履物に関わる様々な方々と新たなネットワークを構築するなど

資料館の持つ魅力を広く伝えてまいります。

 次に,旧マルヤマ商店事務所についてであります。

 現在,松永地区まちづくり推進委員会連絡協議会が地域ふれあいサロンの活動の場として活用しており

年間約1800人の方が利用されています。

 今後は,資料館本体との一体的な活用により

さらに多くの方に利用いただけるよう

地域の方々と協議してまいります。

 

支所機能について

 

 次に,支所機能についてお答えいたします。

 市民に身近な業務は支所で取り扱い

集約することで効率化が図られる業務は本庁で扱うことを基本に

2008年度平成20年度,拠点支所を整備いたしました。

そして,地域施策の企画立案機能を担い

まちづくりと人づくりを一体で行う地域振興課の設置など

支所機能の充実を図ってきました。

 一方で,市民の声が十分届いていないとの指摘を耳にし

また,地域の課題を市全域に共通する課題と捉え

解決に向けて政策の形に練り上げることが十分できていなかったとの思いがあります。

 そのため,今年度は,改めて支所において

地域の課題や市政に対する思いを聞き取り

これを踏まえて地域活性化会議が政策として練り上げていくことにしました。

市民に一番身近な存在である支所を中心に

それぞれの地域の特性を生かしたまちづくりに取り組んでいきます。

 

駅前府中線について

 

 次に,都市計画道路駅前府中線についてお尋ねがありました。

 この路線は,JR松永駅北口から

今津町本郷川左岸堤防までの約1キロメートルの都市計画道路であります。

現在は,主要地方道福山尾道線,旧の国道2号でありますが

福山尾道線から北側785メートル区間において

用地取得や工事などに着手しています。

今年度末には,事業費ベースで約75%の進捗を見込んでいます。

この整備により,歩行者の安全の確保や周辺の幹線道路の渋滞緩和

国道2号松永道路へのアクセス強化などが図れるものと期待しています。

2024年度令和6年度の完成に向けて取り組んでまいります。

 

松永駅北口の活性化

 

 次に,松永駅北口の活性化についてであります。

 福山大学は,地域に開かれた大学として

行政はもとより,地域住民や企業などと幅広く連携した活動を展開しています。

松永駅北口には,福山大学が商店街の空き店舗を再生し

地域学習の拠点としてM亭を整備しています。

運営の中心を学生が担い,地域住民を対象とした講演会を行ったり

まちづくり推進委員会と連携して

手づくり市M亭マルシェや地域の方を講師に招いたゼミナールなどを開催しています。また,地域の高齢者の居場所づくり

パソコン教室など,地域に開かれた場所として利用されてもいます。

これらの活動は,月1回の定例会議で

学生,地域,行政がその内容等について議論する中で進めています。

 今後とも,この定例会を十分活用しながら取組を進めていきます。

 

鞆松永線慶応浜工区について

 

 次に,主要地方道鞆松永線,慶応浜工区についてであります。

 この工区は,交通量が多いにもかかわらず

歩道が未整備であるため,安全が十分に確保されていません。

また,線形不良により渋滞が発生するなど

円滑な通行に支障を来しています。

 県は,これを解消するため

既存道路の南側にバイパス道路として延長約1.1キロメートル

片側2車線で両側歩道を有する道路を計画しています。

2012年度平成24年度から事業を開始し

これまでに実施設計を完了

地元関係者への事業説明や用地測量等を実施しています。

現在,橋梁の詳細設計を行っており

今後は用地取得に取り組んでいく予定と聞いています。

 以上で,田口議員の御質問に対する答弁といたします。

 

教育長の答弁

 

 (三好雅章教育長登壇)

◎教育長(三好雅章) 教育行政についてお答えいたします。

 ふるさと学習は,福山に愛着と誇りを持ち

変化の激しい社会をたくましく生きる子どもを育てるという

福山100NEN教育の理念の下

小中一貫教育の基盤となる学習として行っています。

 各学校は,小中9年間を見通し

地域,福山の自然や歴史

文化資源等を素材に地域を取り巻く様々な課題の解決に向け

企画,実践する探究的な学びに取り組んでいます。

例えば,福山の歴史や文化について調べ

プロモーションビデオやCMで紹介したり

歴史的建造物や史跡を保存,継承していくために考えたことを実践したりしています。

 今年度,地域や社会をよくするために

地域の人と一緒に何ができるかを考え

行動化できる確かな学びをさらに充実させるため

学校,中学校区ごとに取り組むSDGsを設定し

実現に向けた教育課程を編成,実施しています。

 また,ふるさと学習副読本の下巻をデジタル版SDGsスタートブックとして

編集し,伝統文化を生かした取組等も紹介するなど

引き続きふるさと学習の充実に取り組んでまいります。

以上,教育行政の答弁といたします。

 

2質

 

 

◆3番(田口裕司) 全般にわたり丁寧な御答弁をいただき

ありがとうございました。

 再度質問をさせていただきます。

 

子ども未来館構想

 

 子ども未来館構想についてお尋ねいたします。

 以前から議会でも討論されておりましたが

以前の議会の討論の記録を見てみますと

子ども科学館と呼んでいたり,未来館と呼んでいたりと

そういった違いがあったりしますが

まだ名称についてもこれからだとは思いますが

現在未来館となったその経緯,思いなどがございましたらお聞かせください。

 

 

◎企画政策部長(中村啓悟) 

子ども未来館に関する名称の関係での御質問でございますけれども

科学館機能を有した,子どもたちにとって将来夢と希望が持てるような

そういったわくわくした施設をつくっていきたいというふうに考えていますので

科学館といった名称よりは

未来館といった名称を使うほうが大きな感じで考えられるのかなということで

現段階では使っておりますけれども

名称につきましては,今後皆さんの幅広い意見を聞きながら

考えていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

 

◆3番(田口裕司) ありがとうございます。

 科学館だと,私も物や先進技術などといった

何かこう絞られてしまうような感じがイメージとしてありますが

未来館という名前,未来ということでありますと

幅広く解釈できるというふうに感じておりましたので

とてもいいなというふうに思っております。

 これからの時代,世の中の変化が今著しく変わっている中で

今以上に自分で考え判断していかないといけないことが増えてくると思います。

そんな時代の変化,状況の変化に対応できる柔軟な考え方が子どもたちにとっては

さらに必要になってくるというふうに思われます。

そういった柔軟性を養うために

体験をすることがとても重要ではないかなというふうに考えますが

お考えをお聞かせください。

 

◎企画政策部長(中村啓悟) 

未来館における体験についてのお尋ねでございますけれども

今,子ども未来館というふうに仮に呼ばせていただいておりますけれども

この中にどういった機能を導入していくかというのは

まさにこれからの議論になってくると思っております。

 その中で,子どもたちが実体験をして

いろんなことを自分自身として体験することで学んでいくといったことが大切な要素であるというふうには考えておりますけれども

どういった形でそれを実現していくのか

またどういった機能をもってそれを実現していくのかというのは

来年度検討していく基本構想の中でしっかりと

幅広い意見を聞きながら考えてまいりたいと

いうふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

◆3番(田口裕司) ありがとうございます。

 体験をする場,これから基本構想を練っていくというところではあるのですが

体験をする場ということについてもう少しお聞かせください。

 福山では,企業が中心になって

ワザワン,遊びのオリンピックといった,ベーゴマやめんこ,紙ヒコーキと遊びの中で競わせて勝つためにいろいろな工夫をしていく,遊びの中で子どもたちの創造力を磨き上げる,そういったすばらしいイベントがございます。

 

遊びのオリンピック2019 ワザワングランプリ(WAZA-One GP)

 

 また,ほかの事例としまして

広島のJCが中心になって行っていたキッズシティというイベントがあります。

https://www.facebook.com/Hiroshima.kidscity/

 

広島キッズシティ2019 | 広島市 の最新イベント情報 | 広島の観光情報ならひろたび

 

私も3回ほど関わらせていただきましたけど

このキッズシティでは,じゃけんという架空通貨を使って

そのまちの中ではその通貨を使って買物をするのですが

そのまちの中のお店は子どもたちが働いてサービスを提供している

といった形になっておりまして

子どもたちに仕事の体験をしてもらうためのそういったイベントなのですが

子どもたちは自分がなりたい仕事を早い者勝ちで競って

ハローワークに並んで仕事を決めて

本当に目を輝かせながら働いている

そういった体験ができる場が

これからの未来を担っていく子どもたちには大切なことだというふうに考えますが

お考えをお聞かせください。

 

◎企画政策部長(中村啓悟) 

子どもたちの体験に関しての重ねての御質問でございます。

 子どもたちが将来,自身の,例えば仕事観とか

そういった自分の夢を実現していくために

小さい頃からいろんなことを体験していくっていうことは

非常に大切なことだと思っています。

これは,今議論させていただいている未来館に関わった話ではなくて

地元へ人材を定着をしていくといった取組の中においても

非常に大切なことであるというふうに考えておりますので

そのような場というのは,この未来館に関わる議論だけではなくて

地元にどういった人材を育成し定着をさせていくのかといった中でもしっかりと考えていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

◆3番(田口裕司) ありがとうございます。

 次に,福山市ならではの取組についてということをお聞かせください。

 福山ならではといいますと

一つは,地元の伝統技術があるというふうに思います。

その辺も,基本構想は来年度という形でこれからの話にはなると思うのですが

福山の伝統技術についてどのようにお考えでしょうか,お聞かせください。

 

◎企画政策部長(中村啓悟) 

本市の伝統技術についてのお尋ねでございます。

 本市は,物づくりに強いまちということで

対外的にも知られておりますけれども

備後がすりでありましたり,備後表でありましたり

松永地域においてはげたであったり

また繊維業を中心とした様々な伝統産業があるというふうに認識をしております。

それぞれを紹介している博物館や資料館といったのも

各地域のほうへ所在しているところでございますので

そういった関連施設と連携をして

今から議論を深めていこうとしている未来館構想の中で

どのように有効につなげることで

そういった技術の伝承にもつながっていくことができるかということを考えていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

◆3番(田口裕司) 

私は,商工会議所,中央会,金属組合

中小企業家同友会などいろいろな団体に所属して活動させていただきましたが

幅広く福山の企業の強みをよく把握しているのは

本市が取り組んでおりますFuku-Bizだと感じております。

Fuku-Bizに集まった情報もぜひ生かしていただきたいと思います。

Fuku-Bizには,福山市だけではなく

備後圏域,広域連携の6市2町の企業の情報も集まっていると思われますが

その点はいかがでしょうか。

◎経済部長兼福山駅前再生推進部参与兼農業委員会事務局参与(藤井信行) 

Fuku-Bizの機能といったお尋ねでございます。

 Fuku-Bizは,企業の強み,特徴を見いだして

それを全面に押し出して売上向上であるとか

認知向上につなげていくといった備後圏域の産業支援拠点であり

これまで,延べですけれども,1万件を超える相談を受け付けております。

先ほど議員おっしゃられましたように

これは圏域事業としてやっておりますので

福山市以外の企業にも御利用いただいておりまして

福山市以外に所在する企業からは

年間約500件程度の相談をいただいております。

多くの相談を通じてこの圏域の企業の強み,特徴といった情報も

蓄積しておりますので,そういった情報も

参考に検討に加えていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

◆3番(田口裕司) ありがとうございます。

 先進的な技術は,進化が著しくて,

現時点で最先端のものでも3年後に最先端であるという可能性は低いと考えます。

そういった時代の変化にも

しっかりと対応できる長期的な視点で考える柔軟に変化できるような

または常に違うことを行っている

そういった取組にする必要があるんではないかなと

そういった考え方が重要じゃないかなというふうに思いますが

それについてお考えをお聞かせください。

◎企画政策部長(中村啓悟) 

先進技術の入れ替わりといいますか

そういったことに関する考え方といったお尋ねだろうと思います。

 先端技術を一つ機能として例えば導入をしていくといったことになりましても

またそのほかの展示物にいたしましても

やはり定期的に更新をしていくといったところが

全国の科学館,また未来館という名称がついている

施設運営での大きな課題の一つというふうになっております。

そういったこれまで取り組まれてきている施設でのお話などもしっかり伺いながら

どういった形で新鮮さを維持しながら

皆様にいろんなコンテンツを提供することができるかといったところも

今後基本構想を検討する中で

しっかりと議論していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

◆3番(田口裕司) 

また,福山ならではを考えたときに

伝統的な技術のことも福山らしさではあると思うんですが

もう一つ地理的な条件もあると思われます。

 私は,里山資本主義の里山の資源を活用する考え方にとても共感をしております。

福山には山あり海ありと,自然の恵みが豊富にあります。

こういった自然は都会では再現できません。

このような地理的条件も活用すればと考えますが,お考えをお聞かせください。

◎企画政策部長(中村啓悟) 

本市の地理的条件の特徴の一つといたしましては

少しアーバンチックな部分と豊かな自然というところが

距離感として近いといったところがあろうかと思っています。

それは,議員おっしゃられましたように

海もあれば山もあるといったところで

そういった自然といったものをどのような形で取り入れていくのかといった

お尋ねなんだろうと思うんですけれども

自然科学を考えたときに

そのような山の自然であったり海の自然であったりということで

瀬戸内海の,例えば自然

それと中国山地に向かう山の自然といったものも

一つの紹介する機能のコンテンツとして考えることもあろうかと思いますけれども

いずれにいたしましても

来年度の基本構想の中で

そういった専門分野の方の御意見も伺いながら

しっかりと考えていきたいと思っております。

 以上でございます。

◆3番(田口裕司) ありがとうございます。

 民間運営についてお伺いしたいと思います。

 ここが特に重要だと私は思うのですが

持続可能な取組にしていくためにも

市民,企業が主体となった取組にする必要があると考えます。

「みせるばやお」での行政負担は年間約2000万円と伺いました。

しかも,今年の8月に運営事務局を株式組織にして

収益を出せる取組にしていき

徐々に行政負担をなくしていき

完全民間主体を目指しているとお聞きしております。

現在も事務局の人件費,電気代は民間の会費や協賛金で賄っているとのことでした。

こういった施設運営が持続可能な施設だと考えます。

 最後になりますが,施設や設備に頼らない

子どもたちの未来のために必要な取組にぜひしていただきたいと思っております。

そして,全国から多くの子どもたちと

保護者が子どもたちを連れていきたいと思えるような

そういった取組

そして福山の子どもたちも何度でも行きたいと思えるような

取組にしていただきますよう

保護者の意見もしっかりと取り入れていただき

多くの人にとって思い入れのある取組になりますように

要望とさせていただき,次の質問とさせていただきます。

 

築城400年記念事業

 

 次に,築城400年記念事業についてお伺いさせていただきます。

 福山城築城400年の機運をさらに高めていくためには

福山城や水野勝成公はもちろんですが

より地域の取組に広げていくべきだと考える中で

市北部や西部などでは

古墳など江戸時代よりさらに古い文化財が多くある地域もあります。

そういった文化財も含めて巻き込む必要があると思います。

 そこでまず,改めて築城400年記念事業の目的,考え方について

お聞かせください。

◎文化観光振興部長(岩本信一郎) 

築城400年記念事業の目的についてのお尋ねでございます。

 福山城築城400年記念事業の基本方針におきまして

築城400年を契機に

福山城をはじめ地域の歴史,文化資源の価値や魅力について再認識をし

磨き上げ,発信することで市民の誇りにつなげていくことを目的に

実施をしているところでございます。

 以上です。

◆3番(田口裕司) 分かりました。

 この400年という節目の年を契機として

福山城に関連するものだけでなく

広く地域の歴史,文化資源に目を向け

磨き上げるきっかけづくりにしようでないかということでございます。

 地域や学校など,住んでいる歴史

文化資源の価値や魅力について一緒になって再認識することで

地域コミュニティーの希薄化が言われる中で

世代間交流や地域交流のきっかけにもつながると考えます。

 特に,松永地域は

中心部では塩田,塩崎神社の例大祭

周辺部では神楽や古墳,ひんようなど

有形,無形の文化が数多くありますが

高齢化による担い手不足や地域内でもあまり知られていないのに加え

隣町の取組をよく知らないという現実があります。

そこで,先ほど御答弁された400年記念事業の目的を

この事業が改めて地域の文化財に目を向ける

関心を持つきっかけになればと考えておりますが

お考えがあればお示しください。

◎文化観光振興部長(岩本信一郎) 

400年記念事業における各地域での取組についてのお尋ねでございます。

 昨年度,神辺,新市,沼隈,内海,そして鞆地域で実施をいたしました

入封400年の取組では

イベントなど各行事を通じまして

それぞれ地域の魅力を発信する機会として

また地域同士の連携と交流にもつながったものと考えております。

 これまでの取組の成果をさらに

他の地域に広げていくため

現在,築城400年実行委員会の部会におきまして

その内容を検討しているところでございます。

 今後も築城400年の取組を

市民全体のものとなるように取り組んでまいります。

 以上でございます。

◆3番(田口裕司) 

ぜひ,御検討をよろしくお願いします。

 地域の歴史,文化資源のうち

とりわけ伝統芸能など無形文化財は

それを支える人がいなくなることでなくなってしまい

一度なくなると新たに取り組むことが大変難しいと考えております。

そうなる前に手だてとなればと考えますので

ぜひよろしくお願いいたします。

 次に,歴史文化基本構想について質問いたします。

 市長御答弁では,2つの視点があるとのことでした。

2つの視点を持ちながら,観光振興など活用の部分と

歴史,文化のまちづくりの部分と

両方の考え方があるというものです。

築城400年記念事業も

市外の方に来ていただこうとすれば観光振興にもつながりますし

市民の誇りとすることは,言わばまちづくりにもつながるということです。

 この基本構想からも分かるように

文化財の在り方に関しては

ここ数年で保存から保存と活用にシフトしてきていると仄聞しますが

そのあたりについて改めてお知らせください。

◎文化観光振興部長(岩本信一郎) 

文化財の保存と活用についてのお尋ねでございます。

 文化財保護法第1条に,目的として

この法律は,文化財を保存し,かつその活用を図り

もって国民の云々とありまして

法律の目的に保存と活用がうたわれております。

2018年平成30年の法改正においても

活用に重きを置いた改正内容となっております。

また,文化財の観光などの活用を推進するとともに

地方創生にもつなげるものとしております。

 以上でございます。

◆3番(田口裕司) 分かりました。

 当然,まず保存があって活用ではありますが

保存と同時に活用にも力を注いでいこうということであります。

 最初にも質問しましたが

地域での動画作成や映画作成など

募集してコンテストをしてはどうかと提案します。

映像の制作により,地域の方が近所の文化財に目を向け

発信することで活用につながっていくと考えますが,いかがでしょうか。

 

◎文化観光振興部長(岩本信一郎) 

御提案の動画や映画の制作につきましては

地域の歴史,文化資源の発信ということとともに

記録するということにつながるものというふうに考えております。

また,制作に当たりましては

議員御指摘のとおり

地域の皆様が歴史,文化資源の価値や魅力について改めて知る機会となる

ということと,住民同士の交流にもつながるものというふうに考えております。

 具体につきましては

取組がより効果的なものになるよう

今後記念事業実行委員会の部会の中においても

議論をしてまいりたいというふうに考えております。

 以上です。

◆3番(田口裕司) 

検討をよろしくお願いいたします。

 次に,築城400年記念事業で子どもたちや学校が参加する事業について

現在検討していることがあれば,その内容をお聞かせください。

 

◎文化観光振興部長(岩本信一郎) 

福山城築城400年の取組を通じまして

次代を担う子どもたちが自らの地域の歴史や文化

そういったものに触れる機会を設けていくことは

本市の歴史,文化を活用したまちづくりにもつながるもの

というふうに考えております。

これまでも子どもたちに対しましては

築城400年事業で制作をいたしました

福山城のVR動画でありますとか

城下町マップなど,学校を通じまして活用をしていただきました。

また,福山城でのイベントでありますとか

入封400年に関する取組にも御参加をいただいております。

 今後,地域の取組と併せまして

ふるさと学習を活用するなど

多くの参加をいただけるような取組を

検討してまいりたいというふうに考えております。

 以上です。

◆3番(田口裕司) 

ふるさと学習は,地域のアイデンティティー

誇りを小さい頃から根づかせる大変重要で意義のある学習であり

これまでの議会でも議論があったと思いますが

人口減少対策にも通じる取組と理解しています。

ふるさと学習の歴史,文化における取組状況についてお知らせください。

 

◎教育次長兼学校教育部長(佐藤元彦) 

ふるさと学習についてのお尋ねです。

 これまで学校においては,福山城はもちろん

本市の有する歴史,史跡,そして産業について子どもの教材として

取り上げているところでございます。

また,古くから受け継がれている松永での塩作りについて調べたり

地域の方から話を聞いたりして

実際にその受け継がれてきた塩の製法を体験するといったこと

また鞆の魅力について調べたことを基にボランティアガイドを行う

福山市以外にも発信をしていく

そういったことも子どもが主体的に学ぶ中で

取り組んでいるところでございます。

 今後も子どもたちの興味,関心を引き出しながら学習を進め

ふるさとへの愛着と誇りを育んでいっているところでございます。

 以上です。

◆3番(田口裕司) 

最後に要望ですが

400年記念事業が市全体の取組として

広がりを持つ取組となるよう期待しております。

また,築城400年記念事業を通して歴史文化基本構想の考え方がさらに深まり

歴史,文化を生かしたまちづくりにつながる取組を

進めていただくことを要望して,この質問を終わりにいたします。

 

はきもの資料館

 

 次に,はきもの資料館についてお聞かせをお願いします。

 地域住民との協働運営で

自治体総合フェアの協働まちづくり表彰で受賞されたとのことで

大変すばらしいことだと評価いたしております。

 自治会の加入率が低迷している中

今後このような近隣学区の連携がさらに必要になると考えられますが

他の地域での学区を越えた連携について

いかがお考えでしょうか。

また,進めていくための課題などがございましたらお聞かせください。

◎まちづくり推進部長(渡辺慎吾) 

松永はきもの資料館のような近隣学区が連携をした取組

こうしたものを全市に広げていったらどうか

またその際の課題はといったお尋ねでございます。

 本市におきましては

おおむね小学校区ごとにまちづくり推進委員会という組織を組織いたしまして

地域コミュニティーを促進する様々な活動というものが行われているところでございます。

しかしながら,今日の人口減少,また少子高齢化の進行

こうしたことによりまして担い手不足などによる役員の負担感

こういうものも増してきている

そういう状況にございます。

松永はきもの資料館の協働運営のような

まさに近隣学区,町で連携をして課題の解決に向けた取組を行うという

こういう仕組み,こういった現状を打開する方策の一つにもなり得るのではないかというふうに考えております。

 その一方で,各学区のまちづくり活動における地域の特性でありますとか課題

こうしたものはそれぞれまちまちでございます。

また,日常的な顔の見える関係性の中で長年にわたって地縁により培われたつながり

あるいは人間関係

こうしたものがこのまちづくり活動というものにおける

原動力にもなっている

こうした現状があろうかというふうに思っています。

 引き続き地域の実情というものをしっかりと把握をするとともに

負担感ややらされ感のない主体的なまちづくり活動を目指すことを前提として

こうした複数学区で連携した地域課題の解決に向けた取組というものが

促進されるように

地域の実情に寄り添った支援というものを

しっかり行ってまいりたいと,このように考えております。

 以上です。

◆3番(田口裕司) 

地域ごとの違いはありますが

抱えている課題の中には似ている部分もあるかなというふうに思いますので

そういった近隣地域との情報共有

連絡が取れるような取組をこれからもしっかり進めていただきますよう

要望とさせていただきます。

 はきもの資料館の情報発信についてですが

現在新たなネットワークが広がり

魅力を伝える動きが出てきているということは御答弁の中で理解ができました。

今後の方向性など,お考えがございましたらお聞かせください。

◎文化観光振興部長(岩本信一郎) 

はきもの資料館の情報発信についてでございます。

 これまでSNSを活用した情報発信を行うとともに

また今年度においては

例えばコロナ禍にある中で疫病よけの郷土玩具など

タイムリーな情報発信を行うことで

多くのメディアに取り上げていただいたところでもございます。

 また,このたび特別展「西洋靴150年展」におきまして

展示している作品の多くは全国の履物に関連する企業

あるいは資料館,収集家,クリエーターの方々といった方から借用したもので

構成をされておりまして

はきもの資料館となって以降初めて実施した大規模な試みというものでございます。

 今後は,このたびの特別展の開催によりましてつながりができた

履物関係者とのネットワークを生かして

例えば来年度,靴の日と言われております

3月15日に向けて連携をしていくことや

またはきもの資料館には芸術家岡本太郎氏の制作をされました

貴重なモニュメントであります足あと広場がございます。

来年度は岡本太郎氏の生誕110年にも当たりますので

関係の美術館との連携についても検討してまいりたいというふうに考えてございます。

 いずれにしても,資料館の持つ魅力を

広く情報発信を行ってまいりたいというふうに思っております。

 以上です。

◆3番(田口裕司) 

全国で唯一の履物の資料館が福山市にあるということで

これを生かした取組がいろいろ何かできるんではないかなというふうに考えます。

例えば靴に関するイベントであれば

靴磨きの世界大会やタップダンスの大会など

そういったことを誘致するということは

MICE戦略の中で考えられるのではないかというふうに思われますが

お考えをお聞かせください。

◎経済部長兼福山駅前再生推進部参与兼農業委員会事務局参与(藤井信行) 

はきもの資料館をMICE戦略の中で

MICEの誘致に使えないかといった趣旨のお尋ねだと思います。

 MICEを誘致するに当たっては

まず会場施設と宿泊施設,あと公共機関のアクセスなどの諸条件

こういったものを十分検討し

あと福山で開催することで得られる経験とか体験といった

こういった魅力をアピールすることも重要であると考えております。

 御提案いただきましたはきもの資料館は

全国で唯一の履物に関する資料館であり

議員おっしゃいました,そういったイベントをはじめとした

例えば履物関係の学会や団体を誘致する際には

大きなアピールポイントになるんではないかというふうに考えております。

 また,MICEでは

参加者が会議の前後で開催地の周辺を視察をしたり

観光をしたりといったことも特徴の一つでありますので

そういったイベントの誘致だけではなく

学会であるとか団体のMICEを誘致するときに

この資料館を御利用いただけるような

そういった企画も検討していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

◆3番(田口裕司) 

MICE推進懇話会からMICE推進協議会へと変わり

実際の誘致活動がさらに活発に行われることが

これからも期待ができると思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。

 今,新しい取組をいろいろやるのも大事なことだと思いますが

今ある貴重な資源を最大限に活用して

効果を生み出すということも非常に大切なことだと考えますので

しっかりこの全国で唯一の施設を活用していただきますよう

要望とさせていただきます。

 

駅前府中線

 

 次に,駅前府中線の効果についてお聞かせをいただきました。

 この道路整備が行われることによって

これを機に多くの人がまちに集まって

にぎわいのあるまちづくりにつなげていただけるような

取組にしていただけたらというふうに思うのですが

その中で,松永駅の北口周辺の活用については

地域としっかり連携を取っていく必要があると考えます。

現在のM亭での取組も

まちづくり推進委員会と一緒になって行われており

大変よい活動だというふうに思います。

毎月定例会ではどのような取組が行われているのでしょうか

お聞かせください。

◎松永支所長(梶山泰) 

M亭で行われている毎月の定例会の参加者

内容についての御質問であります。

 毎月1回M亭で開催をしている定例会につきましては

参加者については福山大学の秦野教授

そして学生,そして今津まちづくり推進委員会の役員の方

今津交流館,そして地域のボランティア団体

女性会とか福祉部会などが参加をしております。

そこへ福山市として松永の生涯学習センターの職員が参加をしております。

その中で,M亭で行われる活動の内容や開催時期を協議をして

地域のいろんな活性化に向けての意見交換を行っております。

ちょうど今日が毎月の定例会の開催日でありますので

そこへしっかり参加をしてつながりを深めながら

一緒になって地域が活性化するように取り組んでいきたいと考えております。

 以上です。

○副議長(大田祐介) 田口議員,予定の時間が参りましたが。(3番田口裕司議員「あと1分」と呼ぶ)最後,どうぞ。

◆3番(田口裕司) ありがとうございます。

 松永には

福山大学という何千人という若い人が集まっているという

特徴がありますので,そういった大学とも連携を取っていただき

若い人の力も借りて一緒にまちづくりにつなげていただけるように

取り組んでいただきたいというふうに思います。

 時間ですかね。(発言する者あり)時間ということなので

まだお聞きしたいことはありますが,以上で終わりにしたいと思います。(拍手)

 (3番田口裕司議員質問席を退席)