福山市議会議員 田口ゆうじ コミュニティマーブル

関わる全ての人を幸せにしたいが私の理念です。多くの人が関わり合って助け合いながら共同で街をつくっています。街づくりを通じて幸せを感じれる人生を築ければこれほど素敵な事はないです。皆さんと楽しみながらいい街をつくりたいと思ってます。そんな考えの私が街に関する事、面白い取り組みなどを発信していくブログです。どうぞよろしくお願いいたします。

【飲食】テイクアウトデリバリー応援事業

福山市経済環境局経済部が出している、テイクアウトデリバリー応援事業の申請に対して、飲食業3類の取得が条件になっていることが大きな弊害になっているとの話を聞きました。

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私の関わりのある飲食店は昨年度の会社の赤字額は2億円だったとのことです。

経営を行うのにかなりの打撃を受けている、なんとか雇用を守り経営を維持するためにいろいろな助成金、補助金を取得しながら取り組みを進めている中で、福山市の政策は現場のことをわかっていないとの指摘でした。

 

飲食業1類でもテイクアウトはできます。広島県でも尾道市、府中市でも1類のままで補助を受けれたのに福山は3類の取得がないと補助が受けれない。

 

福山市の産業振興課の考えとしては3類を取得している飲食業は、保健衛生設備が整っていてコロナ対策にも優位であるから、3類の取得を条件としているとの回答でした。

あと、コロナ禍で経営維持のため業態変更される企業をサポートするといった目的での補助金ともいえる。

 

 

 

1類と3類はどのような違いがあるのだろうか?

 

 

 

【飲食営業一類】

 

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1類は厨房と客席がわかれているお店と、移動販売をする車内の厨房が対象になります。
つまり、一から食材を切って、調理、盛り付け、提供する

調理を行う厨房と、お客さんが食事をする客席が分かれている→一般的な飲食店

食べる場所が客席、もしくはその場(外)の可能性がある→テイクアウトや移動販売

このようなお店が1類の対象になります。

店舗と言われる、動かないタイプのお店を持って、厨房で作った料理を席に運んで飲食営業をする場合
多くの飲食店が、この形態を採用していますよね。

 

また、そうざいなどを調理し、店頭で販売する場合や、ケータリングといって、食事を作るのは店舗の厨房で作り、食べるのは別の場所という場合も1類に入ります。

 

【店舗:建物の基準】

  • 窓には網戸が必要
  • 厨房で自由に動けるスペースが1.6×従事者数㎡以上
  • 換気設備、排気設備、洗浄設備、手指消毒設備、保管設備、冷凍冷蔵設備、廃棄物処理設備などが必要

また、1類には自動車で食品の調理を行い、移動販売する場合も含まれます。
調理する場所は自動車の中、食べるのは自動車の外と、調理を行う場所と客席がわかれているはずです。

 

例え車の外に食べる場所を設けていなくても、調理(切って、加熱して、盛り付けて)をするのであれば1類に入ります。

 

【自動車内の基準】

  • 車内で調理時に自由に動けるスペースが1.6×従事者数㎡以上
  • 換気設備、排気設備、洗浄設備、手指消毒設備、保管設備、冷凍冷蔵設備、廃棄物処理設備などが必要
  • 冷蔵庫には温度計が必要
  • 提供できる食品は3品目
  • 市外で営業する場合は、その管轄の保健所の許可が必要

例えば、ハンバーガーとおにぎりとパスタ、は3商品で3品目です。
全然違う3つのメニューですよね。

では、ハンバーガー、照り焼きバーガー、チーズバーガーはどうでしょう?

ハンバーガー、照り焼きハンバーガー、チーズバーガーは、みなハンバーガーなので、3商品で1品目です。

3品目までで、商品数には制限は入っていないのが1類の許可内容です。

 

 

 

【飲食営業三類】

 

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3類は仕出しやお弁当、サンドイッチなどの調理した食品の販売を対象とします。

ただし、厨房は食材を切って、調理し、詰め合わせ包装する場その場で食べることは、基本的にないこのようなお店が3類の対象になります。

例えば、お弁当や仕出しを専門にしているお店
食べる場所を併設いているのであれば1類ですが、食べる場所が無いお弁当屋であれば3類です。
お弁当を個人の家や企業に配送している場合も、この3類です。

 

【店舗:建物の基準】

  • 窓には網戸が必要
  • 厨房で自由に動けるスペースが3.3+1.6×(従事者数-1)㎡以上
  • 換気設備、排気設備、洗浄設備、手指消毒設備、保管設備、冷凍冷蔵設備、廃棄物処理設備などが必要

固定した飲食店を持ちながら、自分のお店の宣伝や、お客さんからのリクエストのためにお弁当を作り、配送を行いたい場合もあると思います。

そのようなときは、飲食店営業許可の1類と3類の2つを取得することになります。

 

保健所での説明

 

地域の保健所によって内容がばらつきがあるみたいなので詳細は保健所で相談したほうが良いみたいです。

 

先日福山市の保健所に訪問して、飲食営業3類取得の説明をしてもらいました。

広島県での3類取得には調理場と客席を完全に壁で区切らないといけないとの事でした。

厨房との間がカウンターになっている店舗は壁を増設して窓をつけて受け渡しをするなどのリフォームが必要になります。

あと、調理台などを除いたスペースが一人当たり約畳1畳分だったのが2畳分の移動スペースが必要などの条件をクリアしないといけないとの事でした。

 

実際に店舗として営業されているお店側が間取りなどの改装をするのは相当な費用がかかるのでハードルが高いとの意見だったのだと解釈しました。

 

広島県の3類取得条件は厳しいものだと言われていました、隣の岡山では壁までは要求されていないとの事でした。

 

今年の6月には今までバラバラだった基準が全国で統一されるかもしれないと言われていました。

まだ詳細は決まっていませんが、全国基準になる時には広島県としては今よりも緩和される方向になるかもしれません。

 

あと、今回の補助金に関しては、3類取得している店舗から3類取得せずにお弁当などの作り置きをしている店舗があるとの指摘が保健所に多く寄せられたとも言われていました。